HSPと発達障害とうつ

Instagramでブログでのネタを募集したところ、私のことを知りたいと言ってくださる方が何人かいてくださったので、今日はHSPと発達障害とうつ病についてもまじえながらお話したいと思います( ¨̮ )


私自身が自分も発達障害では?と思うようになったのは、大学に入ってからです。

私が今の職種を選んだ理由は、家から通える距離の国立大学にはその専門学科がないから、というものでした。つまりその頃、とにかく何としても家から早く出ていきたかった。兄達が家を出ていって母と二人暮しだったのですが、その母ととにかくすこぶる関係が悪かったのです。

母に一人暮らしを納得してもらうにはその理由しかなく、母が小さい頃から私に将来就いてほしいと刷り込んでいたその仕事を選び(それが最適の選択だと思い込んでいた)、経済的にも厳しかったので奨学金を最大限に借りて大学に行かせてもらいました。


大学では部活とバイトと遊ぶのに忙しくて全くもって真面目な生徒ではなかったですが、学校の先生は変わってるけどいい人が多く、授業よりもその人間性に学ぶことが多かった。

その中で発達障害が専門の教授が、「僕も発達障害です。僕は典型的なアスペルガーです。」と授業中にこやかに、さも当たり前に話してたのがとても印象的で。

その頃発達障害の分野を勉強するのに興味があって、自閉症やADHD、アスペルガー症候群、知的障害の子供たちと関わる療育ボランティアに参加したり、特別支援学級にお手伝いに行ったりしてたんです。

その中で、我が子が発達障害であると受け入れられずに苦しんでいる親御さんや、何か事件があるとニュースで「犯人は発達障害の傾向があった」と報道されることでより偏見の目が強くなることに憤りを感じているお母さんの話を聞いて、とても苦しくなって。

この子達が私と何が違うんだろう、同じように好きなことと嫌いなこと、得意なことと苦手なことがあって、誰かの支えが必要で、何か出来ないことが出来るようになると嬉しい。何も違わない。むしろ私なんかよりよっぽど純粋でまっすぐで、まぶしく見えていた。
そして逆に、私は俗に言う「健常」だと、どうして言えるんだろう?という疑問でいっぱいだった。誰かを強く批判して蔑むあの人やあの人は、自分が発達障害ではないとなぜ確信があるの?そんなに自分は完璧なのだろうか?困ってることは人それぞれで、程度の違いだけで、診断がついてないだけで、本当のところは誰にも分からないのではないか。
私は自分自身が苦手なことも出来ないこともたくさんあって、もしかしたらそれで誰かに迷惑をかけているかもしれなくて、それを棚に上げて誰かの粗探しをしたり否定をしたりできない。そう思ってました。



そして卒業後、初めて就職したのは大きな総合病院の急性期。患者さんはもちろんスタッフの数も半端なく多くて、仕事量も多い上に毎日の様にカンファレンスや勉強会、研修会で残業の日々。
その頃から私は、自分の能力以上の評価をされることが多く(本当はかなりのポンコツ)、期待に応えなければ、がっかりされないようにしなければ、と緊張状態で働くことが多かった。それに加えて同期が先輩たちに影で批判されているのを耳にしては、「表に出さないけど、そんなふうに思ってるんだ…私も影で言われてるんだろうな」と社会に出てからのシビアな上下関係に、より一層恐怖を感じてた。

勤続年数が増えてきてからは後輩も出来て、そのあたりは随分と楽になっていったけど…
基本的に「女性の先輩」はずっと苦手でした。
昔から男友達のほうが気楽に接することができて、それはどこか「細かいことは気にしないでくれる」「最悪離れて行かれてもいいや(←ひどい)」と思ってたからだと思うんですが、とにかく女友達には傷つけないように、嫌われないようにと気を遣ってきた気がする。
小学生の頃から女子の陰口の中で生きてくると、みんなそうなるんじゃないかと個人的には思うのですが(´・×・`)汗
周りから見たら「友達が多い人」という認識をされていたけど、本当に心から信用できてさらけだせる人はいなかったかもしれない。


そして、結婚、出産、引越しに伴い初めての転職。
専門が違う病院での仕事。新しい環境。
同じ職種だけど、今まで必死に勉強してきたこととは全く違う専門の仕事。なので新人と変わらない。
今までたくさんの後輩の中で中堅として仕事をして来たのが、新しい職場は年齢層が高く自分が1番下っ端という環境。
いろんな要因が合わさって、ここから顕著に「生きづらさ」を感じるようになります。

Instagramにも載せた、下の画像。


この職場に来て初めて、自分がこんなにもマルチタスクが苦手なんだと知り、元々自己肯定感は低かったのですが完全に自信を失い、「なんで私はこんなにダメなの」と落ち込む日々でした。

帰りの車の中で勝手に涙が出てきたり、出勤中は動悸で呼吸も浅くなりとにかくソワソワや不安感が強かった。
些細なミスが頭から離れず、仕事から帰ってくると身体が鉛のように重くてソファに沈み込み、起き上がれなくなることも。
上司の表情が、声色が、いつもと少しだけ違っただけでそれが何度も頭に反芻されて、自分が何かしてしまったのではと気になってしょうがなくなる。
それでもやっぱり周りの評価が実際と見合ってないことが多く、(いや、わかってる人はわかってると思うが、)そんな能力は全く無いのに「完璧でいなくては」と自分に課してしまう。

この頃から、自分が発達障害の気質があり、その二次障害でうつ傾向にあるのだと思っていました。

そんな中で、出会った「HSP」という言葉。
その気質の特徴を読んで、今まで私が苦しかったものがそこにあって、泣きそうになった。
専門家の診断を受けたわけでもないので、私にとって、という主観でしかないのですが。
そして発達障害やうつの可能性も否定してません。

でも、もしかして私、HSP気質なのかも。この気質が生きづらさの原因のひとつにあって、根底にあるものが見えれば対策もあるわけで、側面が見えたら捉え方も変えれるかもなわけで。もしかしたら今よりもっと楽に生きられるかもしれない、と光が見えた感覚でした。


そして、今に至ります。

私がこの事をInstagramで投稿した時、たくさんの方が共感してくださって、私だけではないんだととても救われた気持ちでした。
自分のことを話すのは怖いしとても勇気がいることだけど、ここで話すことが誰かの気づきになったり、自分や大切な人を受け入れるきっかけになれば私も嬉しいです。


長くなってしまってすみません。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
また書きますね〜( ˘ω˘ )♩


まる( ¨̮ )




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